なぜ、試験前日に急に部屋の掃除がしたくなるのか?
2019年07月11日
目次
- なぜ、試験前日に部屋の掃除をはじめたくなるのか?
- 脳はやる気を出し惜しみする
- 脳をやる気をだす条件とは?
- 報酬があるもの
- 賞賛が得られるもの
- 見通しが明るもの
- 過去の記憶から楽しめることを知っているもの
- やる気を引き出す理由がわかれば自己否定しない
なぜ、試験前日に掃除をはじめたくなるのか?
あなたは試験前日に急に部屋の掃除を始めたくなることありませんか?
それは、試験に限らず提出期限前のレポートなども同様です。ちなみに私も本日締め切りの提出物があり、ミョーに掃除がしたくなりました。
脳はやる気を出し惜しみしている
実は脳は常にやる気を出し惜しみしています。脳は限りある精神的エネルギーを無駄遣いしたくないのです。なぜなら、夜道で急に人に襲われたり、不測の事態が起こったら1早く逃げるだけのエネルギーを残しておきたいのです。だから脳はやる気を出し惜しみしています。試験前日に掃除を始めたくなるのも成功するかどうかわからない試験のためにやる気を使うより、以前やったことがあり、見通しがつく掃除をする方に脳はやる気を出します。
脳がやる気をだしてくれる条件
脳がやる気を出してくれる条件は、主に次の4つです。著書ーやる気ハックス 佐々木正悟さんを参考に。
1.報酬が見込める
2.他人からの称賛が期待できる
3.手順と見通しが明るい(予測できる)
4.過去の記憶から楽しめることが明らかである
この仕組みがわかってくると、試験前の掃除したくなる理由が見えてきます。
報酬が見込めるもの
報酬が見込めるもの
やっている作業にお金が支払われれば、俄然やる気が出ると言う人も多いのではないでしょうか?
他人からの賞賛が得られるもの
報酬が見込めるもの人間社会は自然界と違い、外敵に狙われる命の危険は少ないですが、他者から賞賛を受けた方が自分の安全を確保できます。だから生命維持、安全確保のために脳がやる気を出してくれやすいのです。家事にやる気が出ないと方は実は、報酬も他人からの賞賛も得られにくことが要因の1つです。
手順と見通しが明るいもの
手順や見通しが明るいものでなければ、やる気がどれぐらい必要なのかわかりません。お金がいくら必要なのか分からなければ、銀行だってお金を貸してくれません。脳も同じです。分からないものに大切なやる気出したくないのです。
これが、正に試験前日に掃除をしたくなる理由です。
頑張って勉強しても、いい点を取れるかどうか見通しが立たない。であれば、掃除はやればどれぐらい片付くか見通しが明るいからです。
過去の記憶から楽しめることが明らか
楽しめることには脳がやる気を出します。満員電車に乗るのが嫌という人は多いですが、これは上記の4つのどれにも当てはまらないので、脳が一切やる気を出してくれないからです。
脳の仕組みを理解してやる気を上手に引き出す
脳の仕組みを理解して、上手にやる気を引き出すことが大切ですね。例えば勉強したらご褒美にお菓子を食べる(報酬)。
日記よりブログが継続できる人が多いのは、他者からの賞賛が得られることが大きのではないでしょうか?
ブログが続かない人は、誰かに宣言してみてもらったり、コメントもらうようにするといいですね。
初めてやることは見通しが良くありません。ですからやり方をわかっている人に聞いたり、やるべきことをリスト化し、細かいゴールを儲けることで見通しを明るくする必要があります。
理由がわかれば自己否定しない
日本人は真面目な方が多いので、「試験前にまた大掃除をしてしまった…。なんて自分はダメなんだ」とか「早く新しい書類完成させないといけないのに、なんでやる気出ないだろう…。自分は怠け者だ」とか自分を責める、自己否定する方がいます。
でも、今までご説明した通り、基本的に脳はやる気を出し惜しみしてるんです。だから、自分を責めず、上手に脳からやる気を引き出してくださいね。
P.S.あなたも試験前日に掃除をしたことありますか?
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