質問に表れるものとは…
2007年08月19日
今日はカウンセリングの講座を担当しました。
ロープレ中心の講義だったのですが、その中で、私はこんなお話をしました。
『質問とは何ですが? どんなものだと思いますか?』
一般的な解答なら、『相手から情報等を聞き出すこと』かもしれませんし、
例えば、カウンセリング等をスキルの点からこの質問を答えるなら、
『はい。or いいえ。』で答えられるクローズクエッション・YES.NOだけでは答えられないオープンクエッションなどという解答になるでしょう。
そして、NLP的に解釈するなら、
『質問とは方向性を生み出すもの。』と言えるでしょう。どんな質問をするかによって、相手の視点が変わり、話の方向性が変わってきます。
でも、私がお伝えしたのは、こんなことでした…。
『質問とは、相手に、向かって相手の気持ちや情報を引き出すためのものではありません。
あなたの、考え方・あり方そのものが表れるものです。』
例えば、いつも人粗を探して、揚げ足をとってやろうと思っている人がいたら、その人は、相手のミスやいたらないところを指摘するような質問をします。
そして、常に相手のいいところを探し、相手がそれに気づき、元気や勇気を持てるようなことに気を配っている人がいたら、その人の質問は、相手が自分自身の中から元気や勇気を探し出す手助けをするような質問をします。
つまり、
『質問とは、自分自身の価値観・生き方・あり方そのものを相手に伝えるものである。』
ってことです。
質問の種類やスキルは重要ではありません。
常に、自分がどんな価値観でどんな生き方をしているかが重要なのだと私は考えています。
そして、人間そのものをどう捉えているかというこも大切です。
例えば、カウンセリングでいう、ロジャーズの来談者中心療法の人間観は
『人は、だれでも、よりよい方向に成長しようと願って生きている。』
です。
相手も自分と同じように、よりよい人生を求めていると思って、関わっていくのと、そうでないのでは、質問も変わってきます。
だから、いいカウンセラーやコーチになる為や、自分のコミュニケーション能力を本当にあげたいと願うならば、自分の毎日の生き方、考え方、どんなことにアンテナが立っているのかということを考えることなしにはできないのではないかと私は感じています。
そう、言葉にはかならず自分の人生そのものが乗っているのだから。
Photo by.空色地図
p.s
あなたの価値観が変わる時、あなたの言葉も変化します。
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