自分の選択に責任を持つ
2010年06月19日
最近の企業で求められているのは、「自ら考え、自ら動く、自律型人間」です。
そして、この「自律」という言葉は、とても重要です。
では、「自律」は社会人になってから、急にできるものなのでしょうか?
私は、幼い頃からの、日々の積み重ねが多きような気がします。
先日、ホームセンターでこんな風景を見ました。
親子連れです。お母さんは、店頭に置いてある、台所用品を見ながら、
「これ、この前買ったけど、ぜんぜんダメだった!騙された!」
と怒りながら、まだ、小学校低学年ぐらいの子供にぼやいているのです。
これは、店頭に置いてある商品です。値段も使用法もパッケージに書かれています。
呼び込み等をする店員、セールスマンはいません。
このお母さんは、自分で前回、店頭で検討した結果、選択したはずです。
でも、自分が期待したような、思ったような効果が上がらなかった。
それを、「騙された。」と言ってしまうのです。
自分のした選択が間違っていた場合、全て「騙された」と他人のせいにしてしまったら、人は学べるのでしょうか?
決して学ぶことはないですよね。
自分で選択したが、結果が上手くいかなかった、と自分の選択に責任を持てば、
「次回は表示を良く読もう」「◯◯を買うなら、よその店の方が品が良い」
など、失敗したことを自分の教訓にして、謙虚に態度を改め、次回から良い選択ができるようになります。
もちろん、不平不満もでません。
しかし、自分で選択した結果が思わしくなかった時、「騙された」と人のせいにすることは、依存的な考え方です。
そして、親が子供にこのようなことを日常的に告げていると、
「選択した結果がよければ、自分の手柄、間違っていたら誰かのせい、自分は騙されただけ。」
と上手くいかないことがあると人のせいにする思考が染み付いてしまいます。
これでは、自律した大人になるのは難しい。
自律の1歩は、自分の選択を人のせいにしないことです。
誰かの意見を参考して失敗したとしても、その人の意見を参考にするときめたのは、自分なのです。
自分の選択に責任が持てる人だけが、自律できます。
自分で選んだことなら、人は不平不満を言いません。
そして、自分の人生の舵をとれるのは、自分の選択に責任が取れる人だけです。
「Photo by.空色地図」
p.s
あなたは、あなたの選択に責任をもっていますか?