論理療法の学び
2008年06月08日
東京にて、論理療法の学びを深めてきました。
私は、論理療法の創設者アルバート・エリスの30代ぐらいの映像しか見たことがなかったのですが、今回、93歳まで生きた、エリスの亡くなる半年前の映像を拝見することができました。
人生を楽しく、そして健康に生きよう
という論理療法のコンセプトを自分で証明したエリス。
ストレスから解放される生き方はやはり、長生きの秘訣でもあるんですね。
私たちはスーパーマンにはなれない。
どんなことも完璧にやりとげ、できないことがない、どんな困難にも遭遇しない生き方はできない。
そう、スーパーマンにはなれない。
だから、自分のありのままを受け入れて生きてみよう。
そんな論理療法の手法はユニークで、ロジャーズ派のカウンセリングに慣れている人にはインパクトの強いセッションです。
私も、どちらかというと、ロジャーズ派を長くやってきました。
ロジャーズ派が、クライエントの話を全て聞いて、その上で、底上げをしていくボトムUP方式だとすすると、
論理療法は、1つの出来事だけをクローズUPして、その出来事の中に隠されている不合理な信念を見つけ出し、合理的な信念へと変化を促します。
つまり、最初に1つの過程をたてて、解き明かしていくトップダウン方式なんです。
自分が慣れ親しんだやり方をいったん手放し、いろいろなやり方にチャレンジすることって大切ですね。
そして、その中で、取捨選択し、自分だけのオリジナルを作っていく。
そして、自分と違うものを受け入れるためには、一度全部手放すやり方が不可欠ですね。
自分のコップに水が半分ある。
これに新しい、お湯を注いでも、ぬるま湯になってしまう。
本当に、お湯の温度を知ろうとおもったら、まず自分のコップに入っている水をいったん捨てなければならないんですよね。
得るためにはまず手放す。
簡単だけど、忘れがちなことかもしれません。
p.s
あなたは、古いやりかたを手放していますか?
Photo by.空色地図