マダムバタフライ
2008年10月11日
長崎のお話の続きです。
私は、グラバー園の中の、国宝大浦大聖堂という教会の中に随分長い間座っていました。
とっても素敵な教会で、前方にはステンドグラスで作られたイエス様やマリア様の絵が飾られています。
そして、前後左右の窓にも、カラフルで素敵なステンドグラスがはまっています。
このステンドガラスの窓は、時間変動によって、窓から差し込む太陽の光が変化し、とても幻想的な雰囲気をかもし出すといわれています。
私は、日暮れにいったので、その様子は見れませんでしたが、ステンドグラスだけ眺めていてもあきることがありませんでした。
そして、天井の形が、とってもおしゃれで、これはコウモリ天井といって、人々の願いが天高く神様に届くように作られたといわれています。
このような、願いをデザインにする、形にするのって大切ですよね。
それによって、ただの建物ではなく、ストーリーが生まれ、感動が生まれますよね。
これは、マーケティングの世界でも大切だといわれています。
人は商品を買うのではなく、何らかの体験を買っています。
例えば私は、教会で、ステンドグラスのマリア様のけさの色(ブルー)をみながら、このステンドガラスを彩る色の意味に思いを馳せていました。
ブルーは空をイメージさせる色です。そして、空はだれの上にも平等に広がっています。だから、ブルーは平等や平和を象徴する色です。
そして、誰もを平等の愛で見守る「聖母マリア様の博愛をしめすのにふさわしいのはやはり青なのです」
色の意味がわかると、何を見てもロマンを感じることができます。
そして、そのロマンと、メーカーの商品戦略に私がすっかり、はまって買ってしまったものがあります。
それは、「マダムバタフライ・蝶々婦人の香水」です。
ひたむきな愛に生きた日本女性、蝶々婦人のイメージを優雅なバラの香りで表現した香水です。
そして、“ひたむきな愛”と“バラ”をイメージする“赤”がパッケージにも使われています。
何かを表現するとき、そのイメージにふさわしい色が必要です。
そして、そのイメージと色、言葉がすべて会ったとき、そこにロマンが生まれます。
私は、このマダムバタフライのお話、そしてカラー、そして、バラと日本古来の桜などの香りをブレンドしたこの香水が、いかにも西洋と日本の文化が融合されている長崎のイメージとも合致して、ロマンを感じ、思わず買ってしまいました!
人は、商品ではなく体験を買う。
私は、香水ではなく、蝶々夫人と長崎に彩られたロマンという体験を買ったのです。
P.S
あなたの商品にロマンはありますか?